 季節の移り変わり
野生動物達との出会いや美しい手付かずの大自然のハイキングはすばらしい。 春の雪解けが終わり草花が咲き始め、新緑初夏の子供連れの動物達、厳しい冬を乗り切るための食欲旺盛な動物達の夏があります。秋のツンドラの赤いジュータンとオーロラ。雪解けから紅葉シーズンまでアラスカの季節の移り変わりは大変美しいのです。
春のおとずれはユキホウジロが家の周りに群れで遊びにやって来ます。日差しが和らぐとシジュウカラやユキヒメドリ達も犬の残りのえさをついばみにきます。
雪解けが終わった4月下旬ごろから木々はいっせいに芽を吹き始め、5月猫柳に始まり、新緑も進み6月上旬からマメ科の花々やベリー類の花が咲き始めます。エゾルリソウ、ツマトリソウ、高嶺バラ、という初夏の花も咲き始め、この時期のハイキングは、渡り鳥や春の高山植物が楽しめます。犬の世話をしながら空を見上げるとV連帯を組んだガンやハクチョウ、カナダツルの群れが南から渡ってきます。アラスカにはたくさんの湖、湿地帯があり、この鳥達は旅の疲れを湿地帯や湖で休めます。ここに営巣する鳥、休んでからまた北極圏に向かう鳥もいます。カナダヅル・カナダガン・ハクチョウ・カモ類・カイツブリ・シギ類などハイウエー沿いの湿地帯で長旅の疲れを取っています。
6月中旬を過ぎた頃、ツンドラローズ、アヤメ、キジムシロ、黒百合、ワタスゲ、ノコギリソウ、シモツケソウ が海抜100メートル以下の道端にも咲き始めます。これからが最高のハイキングシーズン到来です。1000メートルほどの山では色とりどりの高山植物が咲き乱れます。森の動物達も子供をつれ森の中を歩き回り、氷河の上を歩くと数百年前の圧縮された空気が、解けた氷の隙間から音を立てて噴出してきます。
動物たちも花も木々たちもこれからの心地よい日差しを体全体に吸収し謳歌し、アラスカの短い季節はあっという間に過ぎていくのです。6月中旬から7月が絶好の野花や高山植物の観察の時期になるでしょう。登山やハイキングも絶好の季節、晴れた日、気温は30℃近くにもなり夜通し明るい白夜になります。
1万年以上前、ユーラシア大陸と北米大陸が陸続きだったころ、動物たちや人間たちの身体についた種などが運ばれたのでしょうか、北海道の野花や高山植物の亜種も多いようです。
夏からから秋にかけては、ブルベリー、クランベリー、ラズベリーなどの野いちごの季節です。厳しい冬を乗り越える為、グリズリーも一日中この実をほおばります。
秋には植物が自らの紅葉を進めます。森のアスペンや白樺が黄色に染まり、トウヒとのコントラストが美しい季節です。ツンドラや湿地帯の低木類は息を呑むような赤いジュータンに包まれ美しく、ムースやカリブーのオス達はビロードの角袋が剥がれメスをめぐっての争いがはじまリます。そして、この時期夜には(8月15日以降から)オーロラのチャンスが到来します。
ラストオブフロンティアといわれるアラスカに咲く高山植物、そんな花々を観察しながら、一緒にハイキングを楽しみませんか?雄大な景色の中、動物達の気配を感じながら歩くハイキングは身も心も引き締まります。
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